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2017年6月7日水曜日

働き始める

こんにちは、緋那です。

私は今大学3年生で、絶賛進路考え中です。
大学を卒業して就職するのか。はたまた大学院に行くのか。

正直なところ、自分の専攻に関係した職業に就く気はあまりありません。
では、大学院に行かないで就職してしまえば、とも思うのですが、
あと2年親のすねをかじって自由な身分で居られると思うと、
院進したいなと思わないではありません。

そんなことを悶々と考えているうちにふと思いました。

専攻に関係のある職業に就く人はどのくらいいるんだろう

と。

医学部医学科や法学部など、国家試験に通じる学部なら
ほとんどの人が専攻に関係した職業に就くのかもしれませんが。

会社で言えば
コンサルティング会社、商社、広告代理店、シンクタンク、各種メーカー。。。
職種で言えば
コンサルタント、営業、新規事業開発、データサイエンティスト。。。

大学での専攻なんて関係のない学科不問の求人がゴロゴロあります。

つまり多くの企業は

大学で身に着けた専門的な知識、技能を人材に求めていない

わけです。
(もちろん、例外はあります。「多くの企業は」というだけです)

ですが、そういった企業のほとんどは大卒以上を採用します。

大学での専門的な学習を必要としないのに
高卒では採用しない

というわけです。

ではなぜ大卒生しか採用しないのでしょう?

大学を卒業したら最低でも22歳。
そのくらいの年齢まで成熟した人が欲しい。

専攻云々ではなくて、大学教育の中で共通に学べる”教養”を持った人材がほしい。

大学で人生経験を積んだ人材が欲しい。

もっともらしく聞こえますね。

ですが、実は大学1年生から長期インターンシップが可能な会社は結構あるのです。
そして、そういった会社も高卒生向けの求人を出していない。

これって矛盾してませんか?
大学1年生が働けるなら高卒生も十分働けるはずじゃないですか。

会社側にしてみたらインターンシップ生は正社員よりも
給料的にも安いし
各種福利厚生もいらないし
一生養っていく覚悟がいらない
みたいなところはあるのかもしれませんが...

高卒での就職の現状は、正直厳しいものだと思います。
基本的には肉体労働。一生現場。
そんなイメージです。

だからこそ”優秀な人材”は、大学に行く。
たとえそこで、将来に生きない勉強をすることになるとしても。
大学で勉強したことが将来に生きるのではなくて
大学に行くことが将来に生きるのだから。

そして、企業は”優秀な人材”である大卒生、あるいは大学院卒生を雇用する。

きっとそんなところだろうと思います。

でも、それが社会にとって本当にいいのでしょうか?

少子高齢化が進んで、働き手の減少が叫ばれている昨今、
定年の年数を伸ばしたり、定年後も働ける会社が出てきたりと
高齢者を働かせる動きはよく見られますが、
子供を働かせる気はないんでしょうか。

例えば、東大に入れるポテンシャルをもつ高校生が、
高卒で働きたいと思えるような就職先があれば。
大学に通うはずの4年分、働いてもらえば。
きっと将来に生きない専攻を学んで、
単位だけ拾い集める大学生活を4年間送るより
よっぽど本人の力にもなるし、社会のためにもなると思うのです。

もちろん、大学が不必要だというつもりはありません。
研究機関としての大学も、研究者を育てる教育機関としての大学も、必要だと思います。

けれど、こんなに多くの人が大学に通う必要はないんじゃないかなーと思うわけです。

まぁ、だからといって私に何ができるわけでもありませんが。

今日はこんなところで。
また、日曜日に。

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